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7287 日本精機

===2023年2月25日===

3Q決算

 

2Qほどではないですが、営業利益はしっかり出してきているように見えます。この調子だと通期は上方修正もありえそう。

製造業において売上高は正義だと思っており、インフレ影響もあるのでしょうが、この高い売上高が続いてくれるならば利益が出るのもそう遠くないのではないでしょうか。

 

24年3月期は順調に進むベースで営業利益7,800百万円も夢ではないのかもと…

売上高270,000百万円、経常利益9,000百万円、純利益5,600百万円(EPS92.8円)、PERは前回と同じ20倍で。

 

 

===2023年2月5日===

最近自動車部品メーカーの株価が動意づいていることもあり、そのなかの一つである日本精機を再度調査。

 

以下は週足2年

 

あまり詳細載せない企業なので、詳しい原因はわかりませんが、直近の2Qだけなら、復活の兆しが見えます。1Qの赤字は、原材料費増加の影響を受けたそうです。

 

23年の自動車業界の動向予測記事を見るに、基本的にはあまり明るい未来が描かれていないのですが、一方でこの想定をさらに下回るよりは、明るくなる可能性のほうが高いのではないかな、、、と考えています。もっとも、同じ考えをもう2年近く抱いているのですが…

2年連続リーマン級の危機が襲うなかで…… 23年の自動車業界はどうなるのか? - 自動車情報誌「ベストカー」

第1に、新車の販売台数は世界的な不況の懸念を跳ね返し、3%程度の成長が見込まれます。

 景気後退期に新車台数が伸びるという新たなパラドックスが起こるのですが、これは景気後退に伴う需要の後退速度より、新車供給の回復速度のほうが早いために起こる現象です。特に、米国は前年比8%増、日本は7%増加が期待されます。

https://www.mizuhobank.co.jp/corporate/bizinfo/industry/sangyou/pdf/1072_12.pdf

当社の基本的な戦略である、HUDビジネスの拡大と統合コックピットへの進出は好感。アルプスアルパインと組めば多少は獲得できるのではないでしょうか?

直近のQの利益が3,000百万円あったこと、24年度目標の営業利益が135億円であることを考えると、24年3月期で売上高250,000百万円、経常利益8,500百万円、純利益5,300百万円(EPS87.8円)とかあってもよさそうではあるのですが…

PERはバグっているのですが、最小が14倍と考えると、20倍採用でもいいのかな…と。

もうすこし決算の様子見をしたいところです。

 

===2022年4月4日===

自動車や二輪車のメーターを作っている会社。そこから派生して最近はHUD(ヘッドアップディスプレイ)も手掛けます。

 

HUD

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2021年にはアルプスアルパインと資本業務提携。統合コックピットを作ることを目標にするそうです。

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自動車の生産もそろそろ復調ではとも考えていて、円安メリットもあるので、妙味があるのかなと思い調べてみました。

米の日本車販売、1~3月は19%減 半導体不足なお足かせ: 日本経済新聞

GM北米部門トップのスティーブ・カーライル氏は1日、「(半導体不足など)サプライチェーンの混乱は完全に収束したわけではないが、特に今年後半にかけて、21年の生産水準を上回っていくことを期待している」とコメントした。

 

ホンダ、GMで売上の3割ほどを占めます。

19年3月期までは純利益110億円程度を稼げる会社でしたが、COVID19の減産、半導体不足の減産、輸送費の高騰により稼げない体質になっている様子。

足元は営業利益が40億円の赤字、純利益も55億円の赤字と散々な結果に…

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(2022年2月)

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入社式内容にもさらなる下振れ要因が…

日本精機株式会社|ニュース|2022年度 新入社員への社長メッセージ

最近では、ウクライナ状勢、中国のゼロコロナ政策などに代表される「地政学的リスク」が多方面で顕在化しています。これも私たちにとって、ネガティブインパクトです。例えば、ウクライナで生産されている自動車部品の電気ケーブルが生産できず、ドイツの自動車メーカーの生産がストップし、日本精機のHUD生産も落ち込むといった事象が現実に起きています。

 

23年3月期は完全な復調にもならないでしょうから、売り上げを22年3月期よりも約10%増の250,000百万円と推定。売上原価や販管費は比較的高止まりすることを考えると、23年3月期で250,000百万円、営業利益5,000百万円、純利益4,250百万円程度なのかな…とも。

 

円安メリットは1%円安に振れるごとに約1億円の営業利益上昇要因ということで、さほど大きくないのも残念。それでも120円台が続けば10億円ぐらいは上昇要因とはなりそうですが…

 

PERは純利益が非常に小さい時期があり、バグってしまっているので、他産業なども参考にしても、復調期待を入れてもPER15倍ぐらいでしょうか?

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結局23年3月期にEPS70.5円、PER15倍だと今の株価と比べてさほど上昇余地がないという結果に…

自動車部品メーカーは株価の回復にはしばらくかかりそうです…