注意書き:このブログは個人の備忘録用であり、記述内容が正しいとは限りません。むしろ何かしらの間違いが存在する可能性が高いです。本ブログを利用して損失を被った場合でも一切の責任を負いません。

オープンドア反省会

2月下旬ごろから3月2週にかけてのオープンドア投資では大失敗をしたと感じています。もちろん不確実性の高い株式投資というゲームをしている以上損失は避けられないものとは理解していますが、今回は「賭けに負けた」のではなく、そもそも「戦略が間違っていた」ために起きたものと理解しています。

 

そもそもどんなトレードだったのか

売買 日付 購入数 単価 総額 平均単価 総売買代金 損益
2021/2/8 500 1,978 989,000 2,124 9,983,800  
2021/2/8 500 2,067 1,033,600      
2021/2/8 500 2,072 1,035,900      
2021/2/8 500 2,061 1,030,600      
2021/2/8 500 2,072 1,035,900      
2021/2/15 1,000 2,208 2,208,000      
2021/2/15 1,000 2,208 2,208,000      
2021/2/15 200 2,214 442,800      
               
2021/3/4 1,500 2,051 3,076,230 2,057 9,669,250 -314,550
2021/3/4 1,500 2,061 3,091,020      
2021/3/4 1,700 2,060 3,502,000      
               
2021/3/8 1,000 2,172 2,172,000 2,168 6,503,700  
2021/3/10 1,000 2,162 2,162,000      
2021/3/11 1,000 2,170 2,169,700      
               
2021/3/12 1,000 2,090 2,090,000 2,042 6,125,000 -378,700
2021/3/12 500 2,065 1,032,500      
2021/3/12 500 2,005 1,002,500      
  1,000 2,000 2,000,000      

上記が今回のトレード。まだ1,000株売り切れていませんが、来週中には売ります。とりあえず売却価格2,000円で設定しました。

2月8日に購入して、2月15日に追加買い。

3月4日に損切ラインに達したので損切。

3月8-10日に再度上昇したので再In

3月12日に戦略性の欠如に気づいて売却、たまたまその日に暴落。これは不運としか言えませんでした。

 

1億円に向けて焦ってしまった

この旅行銘柄に関しては、2月の1-5日の週に旅行銘柄の上昇機運がみられたので、その時点で若干BOX圏に入っていた電源開発を売って、オープンドアとベルトラに入ったものでした。オープンドアに1,000万円、ベルトラに500万円を意図していました。

 

では、なぜそのようなことをしたのかというと、やはり1億円に向けて焦ってしまったのがあると思います。下記は2月14日の収支計算ですが

2021年2月14日 - AIを使った株取引

しばらくは1年間とか比較的短いスパンの値上がり益を狙っていきたい。1億…いきたい…

いま、資産3000万で、信用も利用したら、2倍株を1個つかむだけでいけるといえばいける。手の届くところにはあるんだけど…

と、もろに心情が記載してあります。資産が3,000万円になったことにより、これに信用を組み合わせて2倍化すれば1億円が目指せる。手元(当時1,700円)の電源開発は今後も2,000円越えまで上がる可能性はあるが、それがどれぐらいの時期になるかはわからないし、2倍化もなかなか難しそう。

それならば、いま落ちている旅行株を拾って2倍化を目指そうという発想です。

 

モメンタム投資をやってみたかった

書評:ミネルヴィニの成長株投資法 - AIを使った株取引

ミネルヴィニの本を読んだのですが、「上がっている株を買え」「安値で買うのではなく、短期間で上昇する株を買え」という内容に感化され、モメンタム投資を行ってみたいと思いました。

特に、時間に関する概念がそれまで薄かったので

目標は最安値で買うことではなく、買った株を、最短期間で自分の買値を大幅に超える株価で売ることだ。それが並外れたパフォーマンスを達成する方法である。 

 というのが心に強く残っています。

オープンドアも1月18日の1,400円程度から2月2週目の2,000円まで一本調子に上がっていたこと、11月の安値比較ではおおよそ2倍化していたこと、旅行株というのがテーマ化しているように見えたことから、今後も上昇するであろうという意図をもって購入しました。

 

そもそもモメンタム投資だったのか?

 モメンタム投資、モメンタム投資と言っていますが、ミネルヴィニやDuke氏の書籍では売上・利益率・営業利益が上昇していることが投資条件として挙げられています。オープンドアは2019年までは上昇傾向でしたが、足元はコロナの影響で悪業績でした。その点でモメンタム投資として根本から間違っていた可能性はあります。

 

ファンダメンタルを無視しすぎていた

これは大きな反省点で、あまりにもファンダを無視した取引をしていたことが、三尊いのりさんとの会話で露呈。

 3926 オープンドア - AIを使った株取引

この分析ではオープンドアは将来的に1万円ぐらいまで株価が上がる可能性があるとしていますが、その時期に関する考察が抜けています、2019年(コロナなかったと仮定して)の売上CAGRは20%ぐらいなので、株価1万円の目安の売上500億円はCAGR20%を維持できたとしても2035年ぐらいの話。そもそもそれだけ長期間で持つ気もないので、そういった将来を見据えて購入に正当性を与えたのは間違っていました。

下図はグリーンズのページから持ってきたもので、私個人としてもこの予想は妥当だと判断しています。投資の時間軸としては外国人が回復してくる2022年7月とかに売ることを考えていました。あまりにも時間軸が異なりすぎていました。

売り時と考える2022年後半から2023年前半には2019年の決算と同等、ないしは近い将来にそれぐらいの利益が出るだろうとの雰囲気になると推測していますが、現在の株価をベースに考えると2019年の利益ベースでPER60-70倍程度となかなか高いものとなっています。

うまくいけば、PER100倍越えもあるとは思いますが、それは希望的観測にすぎませんし、業態的に妥当なPERとしてはそれこそ60-70倍程度のようにも感じます。

希望的観測が叶って、2022年後半~23年前半ごろに、50%プラスの成績というのは割のいい投資とは思えません。この判断ができた時点で、手放すことを決定しました。

 

ベルトラ

旅行業界に投資したのはオープンドアだけでなくベルトラもあります。こちらに関しては同様に2023年前半には2019年の決算と同等とすると、現在の株価ベースだとPERは33倍程度。こちらも妥当なPERは60-70倍だと思うので、2倍くらいは十分狙えると考えられます。

懸念点は、倒産リスクと増資リスク。ベルトラのサービスは競争力あると思うので倒産には至らないと考えていますが、他の株に比べても株価の暴落リスクは高いと思っているので、リスクを限定した範囲内での投資は必要だと考えています。

倒産リスクを回避すれば、2023年ごろに、100%プラスの成績(ただし増資分だけ下振れ懸念アリ)が見込める、というのは私の中では投資に値するかなと感じています。

 

 

オープンドア損切時のグリーンズへの移行

オープンドアを損切するときに、衝動的に、その時点では下値の固そうだった旅行銘柄のグリーンズへの移行を行いました。これはさすがに酷い動きでした。グリーンズをよく調べられていたわけでもなく、その後に調べてやはり投資には厳しいと撤退判断にもつながっています。

自分の中で「よさそうな銘柄があるのに投資していない」というのが心理的負担が大きく、その時はグリーンズがよさそうに見えてしまったんですよね…

これは只々反省となります。