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8410 セブン銀行

===2022年5月22日 復習===

2021年5月14日終値:234円

2021年9月16日終値:264円(期間中高値)

2022年5月20日終値:241円

高値ベースで12.8%上昇

2022年5月20日ベースで3.0%上昇

 

業績は若干下がっている感じ。ATM入替のコストがかかっている割に収益が伸びていない様子。


アジアは伸びているが、それ以外が微妙。

 

高配当銘柄ではあるので、海外での伸びに期待してじっと耐えて持つ方法もあるかもしれません。

少なくとも21年5月の段階で見切りをつけたのは正しかったかなと思います。

 

====21年5月16日====

21年3月期決算

結局少し上振れて着地。

22年は経常利益が過去5年で最低レベルになりそう。売り上げ自体は21年3月期とほぼ同等なのだが、経費が多くかかっている。これはATMの入替のためだそう。

 

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finance.logmi.jp

こちらの決算説明書下ろしを読むに、

『国内のATM総利用件数の減少とATM取引の業態別構成比が変化し、ATM受入手数料単価が減少した』すなわち『銀行取引が大きく減り、スマホ決済事業者のチャージ取引が大幅に増えたことで、ATM取引の業態別構成が大きく変化し、単価が減少した』

とのこと。

利益ベースでの経常利益について2022年度から2023年度あたりは、2021年度の計画とほぼ似たように推移すると思います。毎年ATMの償却負担などが積み上がってきますので、非常に重たいかたちになるだろうと思います。』

とのこと。

 

一株当たり指標でみると、22年3月期ベースでも現在の株価はPER14倍と普通かやや低めレベル。売上がコロナ直撃の21年3月期と同等で、若干保守的なようにも感じるし上振れはあり得るところだとは思うのですが、いまいちここから株価が50%UPできるシナリオが思い描きづらいところです。

中期経営計画も読んだのですが、今後爆発的な成長につながるような事業はあまり見当たらず…

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====21年2月6日====

3Qの実績を見る限り進捗率は高く、通期はちょっと上方修正あるかも?

1月2月の緊急事態宣言次第なところはありますが…

 

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足元コロナ影響は仕方ないとして、説明会資料を見る限り

BPO↑

海外送金↑

米国ATM 店舗外は↓ 店舗内は→

インドネシア↑

フィリピンそろそろ開始しそう

ATMプラットフォーム事業→

○○Pay↑

決済口座事業↑

 

と、全体的には上向いているので、変わらず、配当利回り3%ぐらいまでだらだら持ち続けたいと思います。

 

====20年11月18日====

実際調べるまで知らなかったんだけど、ATMの売り上げがほとんどの会社

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21年の予想、セブン銀行単体での収益の約90%がATM受け入れ手数料、連結での収益の73%がセブン銀行のATM受け入れ手数料。いいのかそれで…

 

どうもセブンファイナンシャルという会社も兄弟会社としてあるらしく、ナナコとかの電子マネーはそっちに属している様子。

7ペイは、セブンフィナンシャルサービスとセブン銀行の子会社だったんだけど、トラブルでぽしゃって、かなりのATM一本足打法。

 

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とはいえ、売り上げは基本的には伸びてる。

最新のATMの利用件数のデータ見ても、コロナ影響考えるとさほどわるくない。2015年から見ているけど、平均利用件数はさすがに落ちてきているようだけど、ATM台数の増加のがそれをカバーしている。とはいえ、ATM設置台数も頭打ち傾向。

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規模としてはまだまだ小さいんだけど、いわゆる普通の銀行業務も地味に伸びている。

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米国とインドネシアの海外事業も赤字続きだったけど2019年に減損出して黒が出るようになってきた感あり。

 

株価の推移的には絶対値としてみても、PERとしてみても、PBRでみても過去5年間での最安値圏

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配当方針は40%であるため、仮にDPSが8円(配当性向43.3%)だとしても配当利回りは足元3.4%

 

 

ATM。。。つかいますかね?

最近はスマホのGoogle PayでPasmoにチャージしてそれで払うことが圧倒的に多いです。

 

「電子マネー」とか「フィンテック」というのはカタリストになり得ますが、セブン銀行に関して言えば、それがマイナスに働いてしまうのが、この株価の低迷原因なのだとおもいます。

主力のATM事業に夢のある将来が描けず、かといってATMをつかった新しい事業もあまり育っていない。そういう意味ではPER12倍でも高いかもしれません。

 

コロナ影響を除いたとしても、このまま売上や利益が下がっていってしまう可能性は十分あると思います(少なくとも国内においては)が、配当金の高さと見えている範囲では増収傾向にあることから、少しだけ買うにとどめたいと思います。

配当金が安かったらまず買わないので、プラスの意味(株価上昇)でも、マイナスの意味(配当金減額)でも、撤退要件は配当利回り3%でしょうか。

将来的に売上は下がる可能性は十分あると思いますが、現金主義が根強い日本ではその流れは比較的ゆっくりのような気がしますし、マイナスの撤退条件がくるより前になにか株価が跳ねる可能性も多少はあるのではないでしょうか…